コラム

「パンダ型」新入社員・・・!?

意味:おとなしく可愛いが、人になつかず世話が大変。

・・・・・・皆様はこの言葉を聞いたことがありますでしょうか?
こちらは、昭和48年に「現代コミュニケーションセンター」が発表(現在は、「産労総合研究所」が発表)した「今年の新入社員のタイプ」を表現した言葉になります。

新入社員という未知の存在がやってきたことに対する、不安や嘆きの声が聞こえてきそうな表現ですね。

他にも「もつ鍋型(一見得体知れずで厄介だが、煮ても焼いても食えそう)」や「発光ダイオード型(電流を通す(=ちゃんと指導する)ときれいに光る(=いい仕事をする) が、決して熱くはならない(=冷めている))」など様々ありますが、この言葉たちの持つ意味について考えていくと、総じて「今の若者は・・・」という言葉につながりそうです。

「今の若者は・・・」という言葉は紀元前2,000年頃から言われていたというお話もありますが、今も昔も同じように言われているのに、なぜこのループは時代を超えてもなお繰り返されるのでしょうか。

(ぎりぎり)若者視点の私から少し考えてみると「世代間の価値観の差」が要因として挙げられるのではないかと思います。
成長してきた社会的背景が違うため、考え方や価値観が違うことは当たり前です。
その認識を「若者視点」・「大人視点」の双方が持つことによって、価値観の違いをひとつの「個性」として認識できるのではないかと思います。

「今の若者は・・・」論争に限らず、この認識を持つことは様々な面で必要になると考えています。

例えば、ひと昔前は「長時間労働してでも仕事をするのが当たり前」という風潮であったと思いますが、今はどうでしょう。
世間では「今の若者はワークライフバランスを重んじており、昔ほど仕事に対して積極的ではない」と言われているのではないでしょうか。
昔と比べ今の時代は、政府がワークライフバランスを推進していることや時間外労働に対して厳しい目を向けているため、その部分に対して対応する企業が増加しています。
そういった時代に就職した人は、必然的にその意識が高くなるのではないでしょうか。

また、自分の中にある〇〇像(若者像、大人像、先輩像などいろいろ考えられますが・・・)の思い込みを取り除く必要があると考えます。
自分自身の思い込みを一度捨てて、まっさらな状態で人と向き合うことも大切です。

このように、価値観の違いを一つの個性と認識し、自分の中にあるバイアスを取り除くことで、周囲の方や新入社員とのよりよい関わり方が分かるかもしれません。

皆様の職場には様々な世代の人がいると思います。
このコラムを読んで、自分の世代とその上・下の世代がどのような認識の違いを持っているのか、考えて話し合うきっかけになれば幸いです。

藤井

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