平成28年度の最低賃金はどうなる??
厚生労働相の諮問機関である中央最低賃金審議会の小委員会は26日、平成28年度の最低賃金(時給)の引き上げ幅の目安を、全国平均で3%相当の24円とすることを決めました。
それにしても5年連続で2桁の引き上げとなり中小企業にとっては死活問題です。仮にパートタイマー30、40人抱えている会社であれば年間100万円を超える人件費上昇にもつながる可能性があります。つまり同じ事業規模で年間100万超の売上をさらに上げる必要があるということになります。そう考えるとなかなか厳しいものです。
もちろん所得が増えることで消費が増え景気も上昇することが目的であり、一番理想なわけですが逆に雇用する側がリストラ等に踏み切ることにより失業者が大幅に増えてしまえば本末転倒になりかねません。
現在の最低賃金は兵庫 794円、大阪 858円となり、特に兵庫では時給800円で設定している会社も多いのではないでしょうか。
今回の平均24円上昇は特に中小企業の現状には厳しいなと思いつつ、兵庫では時給820円前後、大阪では880円超になることが想定されます。決定されると各地域10月頃から随時改定となり対応しなくてはなりません。改定時期に慌てないよう時給者はもちろん日給者または月給者であっても最低賃金を下回ることにならないか今のうちに一度確認してみてください。
社会保険労務士 岡本 芳幸
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