コラム

Column

2017.08.30

週休3日制導入の目的

宅配便大手の佐川急便は今年6月に、今年3月より一部地域のドライバーを対象に週休3日制を導入したことを明らかにしました。

■変形労働時間制
法律で定められた労働時間は週40時間、週8時間が上限となっています。週休3日ということは1日10時間労働で週40時間以内に収まりますが1日8時間は超えてしまいます。そこで活用するのが「変形労働時間制」となります。明日から採用しようと考えても会社に制度がないということでは実行に移せません・・・・。まずは会社の制度を見直すことが必要となります。

■育児・介護の増加による仕事離れを食い止める
今後爆発的に増えることが見込まれる親等の介護による離職問題や待機児童の問題等、割合的に女性の労働力が低下することが懸念されています。特に女性の力が必要な業種にとってはどれだけ柔軟に働く状態を作れるかは死活問題となります。

■AI(人工知能)の影響は
人材不足に頭を悩ませる一方で「AI」(人工知能)の発達により将来世界の仕事の半分近くがなくなるといった話もよく耳にするようになってきました。人材不足から一転して人材が余るのではないかということです。例えば自動運転が本格化すればタクシーやトラックドライバーは必要がなくなるでしょう。つまり特に若い世代では単純作業のキャリアを積んでも将来的に仕事を失うのではないかという不安がより一層募り、求職活動に影響を与えはじめています・・。

■週休3日という働き方
今年4月の有効求人倍率は1.48倍とバブル期を超えています。つまり人材を奪い合う状況となっています。より注目を集めるには柔軟な働き方を提示することが有効です。どれだけ仕事に対する「きつい、しんどい、やりがいがない」といった負のイメージとは異なる魅力をアピールできるか各社あの手この手で待遇改善を進めている状況です。
週休3日の正社員と聞いて惹かれる方もいるかと思います。まずこういった人事施策を講じることで今まで業種や業界に興味をもたなかった人たちに対して柔軟な働き方の魅力をアピールする取組みから人材不足解消につながるかもしれません。
   社会保険労務士 岡本 芳幸
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